フェラーリのフェリペ・マッサが、新車F150の発表会で質問に答えた。
Q:2009年にはすでに、KERS(運動エネルギー回生システム)を経験していますね。KERSの復活をどのように思いますか?
フェリペ・マッサ(以下、マッサ):2009年と同じ方向性で進んでいると思う。でも、あれからかなり開発は進んでいるよ。まだ試していないけど、いいKERSになると思う。少し軽くなりつつも、クルマのセットアップを犠牲にしない、強力なシステムだね。あらゆる面を考慮して完ぺきなシステムにすることが重要だよ。
Q:クルマのノーズの高さによって、視認性の問題が出てくると思いますか?
マッサ:ノーズは高くなったけど、いろいろなものを変えて、シートもかなり調節した。今では、何も問題はないよ。
Q:今シーズンは非常に長いです。どのように体力面のトレーニングを行っていましたか?
マッサ:かなり運動をしたよ。いつもはブラジルにいるんだ。今向こうは夏だから、あちらの方が温かいんだよ。ヨーロッパでは少し厳しいね。KERSのことがあるから、体重のことも考えた。
Q:去年は、ドライビングスタイルがクルマに合っていませんでしたね。今年はいかがですか?
マッサ:そうだね、でも、多くものが変わったよ。今年は、開幕戦の時点から高い競争力を見せたいし、ピレリタイヤも僕の助けになってくれると思う。
Q:どのようにしてピレリタイヤがあなたの助けになるのですか?
マッサ:去年は、2009年に比べるとブリヂストンが大きくフロントタイヤを変更させていたんだ。それでアンダーステアが強くなった。それに、タイヤがかなり硬くなって、適切な温度まで温めるのが難しかったよ。フロントタイヤの状況を改善しようと思ったけど、リアも本来の性能を発揮しなくなったから、かなり苦戦した。
マッサ:今年は、ピレリがフロントタイヤを強くして、グリップを高めたはずだよ。僕のドライビングスタイルには、そっちの方がいいんだ。
Q:去年は、あなたにとって歓迎できない場面もありましたね。チームには何かしらの保証を要求しましたか?
マッサ:僕は、このチームでレースに勝ちたいと思っている。チームのことを100%信頼しているし、勝利に向けて戦うのに完ぺきなクルマをチームが与えてくれると信じているよ。