フェリペ・マッサ(フェラーリ)は、同郷の大ベテラン、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)に対し、直ちにF1引退の発表を行うよう促している。
現在もF1出場最多記録を更新中のバリチェロだが、来季も残留できるか不透明な状態だ。2007年の王者キミ・ライコネンや、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルといった資金力のあるドライバーがウィリアムズと交渉を重ねており、バリチェロのシート喪失はいよいよ現実味を帯びてきている。
そんな中、バリチェロは今週、2012年にウィリアムズのシートを確保するため、必死になってスポンサー探しを行っていたと明かした。
「僕が彼にするであろうアドバイスは“引退”だよ。僕の意見としては、ルーベンスはF1で最高のシーズンを過ごしたことがあるし、最強のチームで走ったことも、レースに勝利したこともある。数えきれないほどのドライバーが彼と同じようなキャリアを過ごしたいと思っているよ」というマッサの発言を『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』は報じた。
マッサは同じブラジル出身で、来年に40歳を迎える先輩バリチェロに、“ペイドライバー”(スポンサーによる資金力でシートを獲得するドライバー)になり下がるべきではないとも語りかけた。
「ウィリアムズや現在のF1で起こっているすべてのことを考慮すると、僕ができる彼へのアドバイスは引退だよ。今12のチームがF1に参戦しているけど、少なくとも半数の6チームはドライバーに資金提供を求めている。ルーベンスが今まで歩んできたキャリアを考えると、お金を払ってまでF1でレースをする彼の姿が想像できないんだ」
さらに『O Estado de S.Paulo(オ・エスタド・ジ・サンパウロ)』は次のようなマッサのコメントを掲載した。
「40歳にもなって彼はそんなことをする必要はない。彼はすぐにでも現役引退の表明をするべきだ。もし彼が資金提供者を見つけられなかったら、どうするっていうんだい? 開幕間近の2月になってから引退発表でもするのかい?」