ルーベンス・バリチェロ残留を希望するパストール・マルドナード

2011年11月11日(金)

2012年のドライバーラインアップに関してさまざまな憶測が飛び交っているウィリアムズだが、現ドライバーのパストール・マルドナードは、来年も現チームメートのルーベンス・バリチェロと一緒にレースをすることができたらうれしいと語った。

今年F1デビューを果たしたマルドナードは、母国ベネズエラから多額の資金援助があるため、来年のシートも安泰であると考えられている。

だが、現在もF1最多出場記録を更新中の大ベテランであるバリチェロは、今シーズンをもってチームから放出される可能性が高いとされている。ウィリアムズは2007年のF1王者で2009年にF1から引退したキミ・ライコネンと交渉の場を設けていることを認めているほか、F1経験が豊富でスポンサーからの援助もあるエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)にも関心を持っているとの報道もある。

「今シーズンはこれまで順調ではなかった。でも、今のウィリアムズのドライバーラインアップは、F1の中でも最高レベルだって信じているよ」とマルドナードは述べた。

また、『The National(ザ・ナショナル)』は、次のように語るマルドナードのコメントを掲載した。

「残念ながらクルマの競争力は高くない。それでもルーベンスはあらゆる面で僕を手助けしてくれているから、彼がチームメートであるのは僕にとって素晴らしいことなんだ」

「彼は本当に才能豊かなドライバーであると同時に、今でも信じられない位のモチベーションがある。彼のおかげでラップタイムは良くなったし、技術的な面でも成長することができた」

今年のウィリアムズはチームランキング9位でシーズン終了を迎える可能性が高い。つまり、ウィリアムズより下位にいるのは2010年から新規参戦をしているチーム・ロータス、ヴァージン、HRTの3チームのみということになる。これはウィリアムズにとって過去数十年の中で最悪の結果だ。

そのため、昨年F1直下のカテゴリーであるGP2を制したマルドナードのようなドライバーですら、実力よりもスポンサーによる資金力でシートを獲得した、いわゆる「ペイ・ドライバー」として見られてしまいがちである。

「僕はGP2でチャンピオンになった時、そしてそれまでの道のりを考えた時、“僕にはF1でレースをする資格があるし、そのための準備は整った”って感じたんだ」

「それにウィリアムズは金銭的な事情だけでドライバーと契約を結ぶようなチームじゃない。F1に来たからには、この世界で勝利を手にすることを期待されている。それこそが僕がやりたいことだし、チームが目指していることだ。僕はこのチームに残っていたいし、勝利を収めたいんだ」とマルドナードは語った。

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