ウィリアムズ、2012年もドライバーラインアップ継続を示唆

2011年07月13日(水)

ウィリアムズ会長のアダム・パーによると、ウィリアムズは2012年も同じドライバーズラインアップで臨む可能性が高いようだ。

チーム代表のフランク・ウィリアムズは前戦イギリスGPが開催されたシルバーストンで、今年ウィリアムズで2年目のシーズンを送っているベテランのブラジル人ドライバー、ルーベンス・バリチェロを「素晴らしい」と称えた。

一方で、F1の下位カテゴリーの選手権を昨年制し、今年ウィリアムズからF1デビューを果たしたルーキーのパストール・マルドナードに関しては学習の最中だと評した。そのマルドナードは現在のウィリアムズの主要スポンサーであるベネズエラの国営石油会社PDVSAからの支援を受けている。

ウィリアムズのコメントについて、このままのドライバーラインアップを維持するという意味なのかという記者からの質問に対し、パーは「そうだ。その可能性が最も高い」と答えた。

かつては最強の名を欲しいままにしていた名門ウィリアムズだが、この過去5年間は苦戦が続いている。しかし、2012年からは1990年代にウィリアムズの黄金期をともに築き上げたルノーエンジンが再び搭載されることが決まっている。さらに、パーも新たなスポンサー契約の締結を目論むなど、チームの未来は明るいように見える。

「私はマーケティング担当の連中に準備しておけって言ったんだ。私たちは未来を見つめていなければならない。現状とはかなり異なるね。だから、いろんな事態に対応できる状態にしておかなければならない」と、今季パーは語っていた。そして、テクニカル・ディレクターであるサム・マイケルがチームを去り、マクラーレンでチーフ・デザイナーを務めていたが、スパイゲートの件でマクラーレンを離脱したマイク・コフランのウィリアムズ加入が決まった。

さらに、「現在、いくつかの素晴らしい話が進行している。そして私は来年に向け、ビックリさせるような新たなパートナーシップを持ち込むことができると楽観的になっている」とパーは語った。

<編集部注>スパイゲート事件
2007年、当時マクラーレンに所属していたマイク・コフランが2007年型フェラーリF2007の知的所有権に触れる内容が記載された780ページにも及ぶ書類を印刷業者に持込み印刷業者がフェラーリ社に通報したことから所持していることが発覚。F1における大スキャンダルとして世間を騒がすこととなる。コフランは発覚と同時に停職処分とされた。

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