チーム・ロータスは来年、ケーターハムへチーム名を変更するが、現在の緑と黄色のマシンカラーリングは残されるようだ。
チーム・ロータスは、イギリスのスポーツカーメーカーであるロータスの母体グループ・ロータスと名称権を巡る争いを繰り広げていた。ロータスは今年、ルノーF1のスポンサーになってF1へ参入。これを受けてルノーF1は、ロータス・ルノーGPへとチーム名を変えた。
これに伴い、チーム・ロータスの前身ロータス・レーシングへ与えられていた「ロータス」の名称使用権は取り下げられたが、ロータス・レーシング側はグループ・ロータスが管理していなかった名門F1チーム「チーム・ロータス」の名称権を獲得し、チーム・ロータスとして今季のF1に参戦している。
これを受け、両者が「ロータス」を名乗る権利を主張し、法廷での争いに発展していた。しかし先日、両者が友好的に和解したことが発表された。これにより、ロータス・ルノーGPは来年、ロータスを名乗ることになり、チーム・ロータスは今年に買収した軽量スポーツカーメーカーであるケーターハムを名乗ることとなった。
「今回の一件がファンやロータスのブランドにとって非常に難しく、また混とんとした事態であったことをわれわれは理解している」とグループ・ロータスのダニー・バハールCEOは述べた。
2012年にロータスを名乗らないことになった現チーム・ロータスだが、かつてのチーム・ロータスも使用していた緑と黄色のカラーリングは維持するという。
「多くの者が試みた、“チーム・ロータス”の名をF1に復活させることによって成し得たものをわれわれは誇りに思う」とチーム・ロータスのリアド・アスマットCEOは語り、こう続けた。
「チーム・ロータスの名に別れを告げるのは悲しいが、新しいわれわれの未来と、われわれ自身でコントロールすることができる運命がやって来ることに興奮している。これ以上、誰かと比べられることもない。これから新しいわれわれの歴史の幕が開く。そして今後も緑と黄色をまとい続ける」