レッドブルの育成ドライバーであるダニエル・リチャルドが、来季レッドブルの第2のF1チームであるトロ・ロッソへの昇格はないだろうと語っている。
今シーズンの途中で、レッドブルの支援を受けてHRTからF1デビューを果たしたリチャルドだが、2012年にはトロ・ロッソのドライバーへ昇格するのではないかという見方がされていた。
しかし、母国オーストラリアの『West(ウエスト)』紙に6日(火)、次のようなリチャルドのコメントが掲載された。
「現時点では、トロ・ロッソは今の体制のままで行くみたいだよ。100パーセントそうなると言われたわけじゃないけれど、言い回しからそういうことだとわかった」
これが正しければ、トロ・ロッソは来季も今季同様にハイメ・アルグエルスアリとセバスチャン・ブエミというラインアップになりそうだ。
しかし、リチャルドにはレッドブルとの契約がもう1年延長されるといううれしい知らせが届いたという。さらに、そのレッドブルの支援により2012年はケーターハム(現チーム・ロータス)でヘイキ・コバライネンのチームメートとなるのではないかとのうわさも出てきている。
「また来年もレッドブル・グループ以外のチームからF1に参戦できるとしたら、それはいいチャンスだ。でも僕にとっていいニュースは、またレッドブルが契約してくれたということだと思う。彼らが僕との関係を継続することを認めてくれたわけだからね」
ケーターハムの話は、イタリア人ベテランドライバーのヤルノ・トゥルーリが、来年もケーターハムとの契約を有しているにもかかわらず、それが破棄されることになるだろうといううわさによって表に出てきたものだ。これについてリチャルドは次のように話している。
「チャンスだと言いたい。でも現時点では、少なくとも僕にとっては確実なものじゃないし、ただ可能性があるということさ」
「そうなれば今年からまた一歩ステップアップすることになるし、悪い話じゃないけれどね」
「彼ら(ケーターハム)が来季ポイント争いに加わることができるかどうかは分からない。彼らはまだまだ発展途上だ。でも、とてもよく進歩していると思うよ」
「もしコバライネンが僕のチームメートだったとしたら申し分ないよ。彼は以前優勝を果たしたこともあるし、今年はトゥルーリを圧倒していたからね」