セバスチャン・ベッテル、シューマッハの記録には「まだまだ届かない」

2011年12月08日(木)

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、友人でもあるミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)が持つF1世界タイトル7回、通算91勝という2つの史上最多記録にベッテルだったら肩を並べるかもしれないといった見方をけん制した。

先日、デュッセルドルフで開かれたイベント「レース・オブ・チャンピオンズ」に出場した2人は、ドイツチームとして国別対抗戦の「ネイションズ・カップ」に順当勝ち、大会5連覇を成し遂げた。

しかし、2年連続でF1を制し、史上最年少での連覇を果たしたベッテルも、史上最高を誇るシューマッハの記録に匹敵するには、あと5回の選手権と70戦を制さなければならない。

1月に43歳となるシューマッハは、「もちろん彼ならできるよ」と、次のように『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌に語る。

「記録は破られるためにあると、僕は常に言ってきただろう? 自分の記録だって例外ではないよ」

しかし、5日(月)に『Servus TV(セアヴスTV)』の番組に出演したベッテルは、こう話している。

「ミハエルの偉業に比べたら、僕の記録なんてまだまだだよ。とても目標にはできない」

圧倒的な強さを見せたベッテルの2011年シーズン。番組では半年前のヨーロッパGPでの優勝をどのように祝ったか質問しても、本人は覚えていなかった。

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは詳細を覚えているようだが、ベッテルはこれを否定。「どの優勝でどんな記憶の食い違いがあっても、それってぜいたくな問題だよね」と笑い飛ばしている。

2011年に浮上したもうひとつの問題が、金曜日のフリー走行で4回に及んだアクシデントだ。これについては、レッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコが、ウインクしながらこう話す。「私としては、次のように言わざるを得ない。その4回とも、レースには勝っているんだとね!」

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