ミハエル・シューマッハとの契約更新を願うメルセデスGP

2011年11月24日(木)

メルセデスGPは、現ドライバーであるミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)と2013年以降も契約することを希望しているようだ。チーム代表のロス・ブラウンが明かした。

もう一方メルセデスGPのドライバー、ニコ・ロズベルグは来年以降も同チームで走る契約をすでに結んでいる。しかし、シューマッハに関しては、現契約が2012年で終了した後も、現在42歳のシューマッハ自身がレースを続けることを望むのかという疑問もある。

さらには、2009年にF1を引退し、来季ウィリアムズからのF1復帰がうわさされている2007年のF1王者キミ・ライコネンが、シューマッハ引退後にメルセデスGPへ加入することを狙っているとの憶測まである。

しかし、「われわれには(シューマッハとの)契約が来年まである。もし彼が状況に満足しているのであれば、2013年も彼との契約を継続しない理由が見当たらない」とブラウンはイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に語った。

メルセデスGPはチームランキング4位で今シーズンのフィナーレを迎えることになるが、2011年型のマシンW02のパフォーマンスは期待値を下回っていた。何がその原因になってしまったのだろうか。ブラウンはこう説明する。

「われわれは短いホイールベース(前輪と後輪の間の距離)が重要であると考えていた。しかし実際にクルマを走らせ、排気系統のシステムが絡み合ってくると、われわれの考えは間違っていたことが判明した。つまり、正しい基礎設計でシーズンをスタートすることができなかったのだ」

ロス・ブラウンの意見とは逆に、シューマッハがかつて所属していたフェラーリの会長ルカ・ディ・モンテゼモーロは、42歳のシューマッハがメルセデスGPのシートに値するか否かに疑問を抱いているようだ。『La Politica nel Pallone(ラ・ポリティカ・ネル・パローネ)』ラジオで、モンテゼモーロはこのように話している。

「2010年と2011年のシーズンは、近代のモータースポーツを代表する偉大なドライバー(シューマッハ)が主役にはならなかった」

「彼はF1現役復帰の道を選んだが、これまでのところ競争力のあるクルマに恵まれていないと思う。それでも、彼のような偉大なチャンピオンがいまだに表彰台に上ることすらできていないのは残念なことだ。彼にはもっと大きな満足感を抱いて第2のF1人生に幕を引いてもらいたいものだ」

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