ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は、歳を重ねるにつれて遅くなった。そう語るのは、シューマッハと同じドイツ人でかつて好敵手だったハインツ・ハラルド・フレンツェンだ。
フレンツェンは、現在44歳。ともに新鋭だった頃は、フレンツェンの方が速いといわれていたが、F1で大成功を収めたのはシューマッハの方だった。フレンツェンは、F1で3度優勝しただけで2003年に引退している。
1月で43歳となるシューマッハは、フレンツェン引退の3年後、いったんF1レースから退いたが、2010年にメルセデスGPから復帰。それまで91勝して7度もチャンピオンを獲得した経歴の持ち主が、2シーズンを経て、未だ表彰台にも登っていない。
フレンツェンは20日(火)、『IANS通信(インド・アジア・ニュース・サービス)』に対して次のように述べた。「年をとるにつれて、人間は躊躇(ちゅうちょ)をしがちになる。賭けに出ようかどうしようか、決めかねるんだ。それで貴重なコンマ1秒を無駄にしてしまう。マイケル(シューマッハ)のキャリアは、今やそんな段階にきていると思うよ」