ミハエル・シューマッハ、復帰後の苦戦原因を語る

2011年12月16日(金)

2010年にF1へ復帰して以来、なかなか本調子の出ないミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)だが、本人の分析によると、テストをやらない今のF1に原因があるという。

1月に43歳の誕生日を迎えるシューマッハ。3年のブランクを経て、かつてトップを独占したF1に戻ってきたのは、2年前だった。

引退するまでの成績は、91勝に154回の表彰台獲得と、まさに圧倒的。ところが、一昨年からメルセデスGPで38レースを戦って、ただの一度も表彰台に乗っていない。

そんなシューマッハは、あの年で以前のような運転は無理だとか、集中力もヤル気も足らないなどと、言われ放題になっている。

「僕の雰囲気が変わったとか何とか、誰かが言っているみたいだけど、部外者が何も知らないくせによく言うよね」とは、『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』が掲載したシューマッハのコメントだ。

F1はメルセデスGPとシューマッハ自身にとって「大きな挑戦」と、本人は言う。イギリスのブラックレーに本拠を構える同チームは、今も体制強化の真っ最中だ。

「少なくとも何回かは(表彰台に上がれると)思っていたけれどね。パフォーマンス向上のため、互いに努力しなくてはいけないんだ。そのためには、何ごとも恐れない」

「F1に魔法の杖(つえ)は通用しないんだ」

「かつてはものすごいテスト量をこなしていたものだけど、今はそれも無くなった。おかげで少しタイヤの問題に泣かされたよ。タイヤの挙動を正しく解釈していなかったんだ」

「かつての僕は、レースの週末に入る前から流れが見えていた。今は金曜日まで何の走行も無い。まだまだこのシステムに慣れていないよ」

シューマッハの契約は、2012年末に切れる。

「2013年はどうするかって? そう考えを急(せ)かさないでくれよ」とはシューマッハの弁だ。

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