キミ・ライコネンはシューマッハほど苦戦しないとマクラーレンの医師

2011年12月22日(木)

マクラーレンのチームドクターであるフィンランド人のアキ・ヒンツァは、来季ロータス(現ロータス・ルノーGP)からF1へ復帰することになったキミ・ライコネンがそれほど苦労をすることはないだろうと考えている。

来季、2年間のブランクを経てF1に復帰することになったライコネンだが、果たしてライコネンがかつてのような強さを発揮できるのか、疑問に感じるF1関係者も多い。その例として挙げられるのが、3年間のブランク後にF1復帰を果たしたものの、いまだ表彰台も獲得できずにいるミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)だ。

F1で7度チャンピオンになったシューマッハでさえこれほど苦労しているのだから、ライコネンもそう簡単にはいい結果を残せないだろうという見方をする者も少なくない。

しかし、マクラーレンのチームドクターとして、2006年まで5年間同チームに在籍していたライコネンをよく知るヒンツァは、違う見方をしているようだ。

ヒンツァはフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙へ、次のように語っている。

「肉体的には、キミはかつてと同じように強靱(きょうじん)だ。キミにとってF1に復帰することは、2年前のミハエル・シューマッハよりももっと簡単なことであるのは間違いない」

「まず第1に、キミはミハエルよりもかなり若い。そして第2に、彼はF1を離れていたときに、ただレースから遠ざかっていたわけではなく、とても過酷なカテゴリー(WRC/世界ラリー選手権)でレースを続けていたんだからね」

数週間前に32歳となったばかりのライコネンに対し、現役最年長ドライバーであるシューマッハは来年1月に43回目の誕生日を迎える。この年齢差は大きいとヒンツァは次のように続けている。

「10歳という年齢の差は、トップレベルにあるスポーツにおいては大きな要素となる。競技者が40歳を迎えると、当然のことながら反応速度は遅くなり始める。これはどうしようもないことだ。時計を逆回転させることはできないからね」

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