ロータス・ルノーGPが、ロータスへとチーム名を変更する2012年のレースドライバーとして、ロメ・グロジャンを起用することを正式に発表。これにより、来季の同チームはキミ・ライコネンとグロジャンというF1復帰を果たす2人で戦うことに決定した。
グロジャンは、ロータス・ルノーGPの前身ルノーF1で控えドライバーを務めていた2009年、ネルソン・ピケJr.がシーズン途中に解雇されたことを受けてF1デビュー。しかし、目立った活躍をできず、翌年はシートを失った。
そして2011年、グロジャンはF1直下のカテゴリーGP2でタイトルを獲得。ドライバーとして2009年に比べると大きく成長したと言われており、ロータス・ルノーGPのオーナー企業ジェニイ・キャピタル傘下のグラビティがマネジメントを担当していることからも、来季のF1復帰がうわさされていた。
グロジャンはF1復帰が決まった喜びをこう語った。
「このチームの2012年ドライバーになることができて興奮しているよ。来年のクルマを走らせることを考えると、思わず笑顔になってしまうし、このチャンスを得られて光栄に思っている」
「元世界チャンピオンで、F1復帰に向けてとても意欲的になっているドライバーのチームメートになるのは、とても大きな経験だよ。これによって、僕のパフォーマンスもレベルが上がるはずだ。GP2で成功のシーズンを過ごしたことで、かなり成熟することができたし、以前にF1を戦ったときよりも、より完成したドライバーになった」
「レースドライバーとしてエンストン(チーム本拠地)へ戻るのは、家に帰るような心境だね。決して失望させるようなことはしないし、僕のF1復帰を支えてくれた人たちに感謝したい。僕を2006年から支援してくれているトタル、そしてグラビティ・スポーツ・マネジメントをはじめとした人たちの協力がなければ、F1復帰は実現しなかった」
ロータス・ルノーGPは、今季レースドライバーを務めていたビタリー・ペトロフと来季の契約を結んでいた。しかし、グロジャン起用により、ペトロフは今季限りで放出という形になった。
「今年チームに貢献してくれたビタリー・ペトロフとブルーノ・セナには感謝したい。将来の彼らの活躍を心から願う」とチーム代表のエリック・ブーリエは語っている。