キミ・ライコネンのチームメートはグロジャンに決定との報道

2011年12月09日(金)

イタリアの『Italiaracing(イタリアレーシング)』が、「非常に信頼できるフランスの情報筋」の話として、ロータス・ルノーGP(来季からはロータス)が2012年にキミ・ライコネンのチームメイトとして、今年のGP2チャンピオンであるロメ・グロジャンを起用することに決定したとの独占記事を掲載した。

「(まだ)公式発表はないものの、ここ数日の間に契約が交わされた」と『Italiaracing(イタリアレーシング)』は伝えている。

フランス人ドライバーのグロジャンは、ロータス・ルノーGPがかつてルノーとして参戦していた2009年に同チームのリザーブドライバーを務めており、第11戦のヨーロッパGPからネルソン・ピケJr.の後を受けてF1にデビューした経緯がある。

しかし、当時の成績は芳(かんば)しいものではなく、さらにチームはその後“クラッシュゲート”スキャンダル(※)を巻き起こすこととなる。その後再びF1直下のカテゴリーGP2に戦いの場を移したグロジャンだが、ロータスのチームオーナー企業ジェニイ・キャピタル傘下のマネジメント会社であるグラビティにマネジメントを委ねていることもあり、来季のF1復帰がうわさされている。

今回、ロータスがグロジャンを起用した理由について、『Italiaracing(イタリアレーシング)』は次のように説明した。

「グロジャンが選ばれたのは、最近のテストでの素晴らしいパフォーマンスや過去2年におけるドライバーとしての著しい進歩があったからだけでなく、さまざまな商業的な背景によるものだ」

グロジャンと同様にロータスのシートを争っていたのが、今年レースドライバーとして戦っていたブルーノ・セナとビタリー・ペトロフ。『Italiaracing(イタリアレーシング)』の記事はセナとペトロフの今後についても言及している。

それによれば、セナは再びロータスのリザーブ・ドライバー戻り、ロシア人ドライバーのペトロフについては、来年からそのパートナーであるロシアの自動車メーカー“マルシャ”をチーム名とすることになった現ヴァージンへ移籍。来季のマルシャでドライバーになることが発表されている、ドイツ人ドライバーのティモ・グロックのシートを奪う可能性があるとしている。

(※)クラッシュゲート・スキャンダルとは、2008年のシンガポールGPにおいて、当時ルノーに所属していたフェルナンド・アロンソを上位に進出させるために、チームメイトのネルソン・ピケJr.をわざとクラッシュさせてセーフティーカー導入のきっかけを作らせたというもの。これによりマネジングディレクターだったフラビオ・ブリアトーレらチーム首脳陣はF1から追放処分を受けている。

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