2012年にロータスへのチーム名を変更する現ロータス・ルノーGPからのF1復帰が決まったキミ・ライコネン。そんなライコネンのチームメートをめぐる報道が世界を駆け巡る中、小林可夢偉(ザウバー)がシートを失うという報道まで出てきた。
ライコネンのチームメートについては、今年ロータス・ルノーGPでレースドライバーを務めたブルーノ・セナ、ビタリー・ペトロフ、控えドライバーのロメ・グロジャン、フォース・インディアのエイドリアン・スーティル、ウィリアムズのルーベンス・バリチェロなどが候補だとされてきた。
さらには、チーム・ロータスのヘイキ・コバライネンやヴァージンのティモ・グロックといった、現在の所属チームと来季の契約を結んでいるドライバーが移籍してくるとの報道も出てきている。
ロータス・ルノーGPのオーナーであるジェラルド・ロペスが『Tuttosport(トゥットスポルト)』へ、ライコネンのチームメートは経験豊富なドライバーになると語っていたことから、スーティルやバリチェロ、コバライネン、グロックといったドライバーが加入する可能性も否定できない。
その一方で、グロジャンの母国フランスや、イタリアのメディアはグロジャンがライコネンのチームメートの決定したと報じている。
グロジャンがライコネンのチームメートになった場合、ロシア人のペトロフが来季はロシアのスーパーカーメーカー「マルシャ」をチーム名にするヴァージンへ移籍し、グロックがヴァージンでのシートを失うとみられる。
また、このような複数チームを巻き込んだドライバー移籍の影響から、可夢偉がシートを失うとの憶測まで出てきた。可夢偉は来年もザウバーとの契約を結んでいるが、大規模なスポンサーという後押しを持っていないことから、シート喪失説が出てきたようだ。
しかし、可夢偉のシート喪失説には、ザウバー側も「驚いた」と『Blick(ブリック)』紙へコメントしており、実際に可夢偉がシートを失う可能性は低いと思われる。
いずれにしろ、ロータス・ルノーGPは9日(金)にライコネンのチームメートを発表するとみられている。