すでにザウバーと来季の契約を結んでいる小林可夢偉が、来季のシートをフェラーリの育成ドライバーであるジュール・ビアンキに奪われる可能性があると報じられた。
先日にも可夢偉が来季シートを失うとの報道があったが、ザウバー側がこの報道には「驚いた」とコメント。非常に可能性の低い憶測だとみられていた。
しかし、『sport365.fr』などビアンキの母国フランスのメディアは、ビアンキが可夢偉のシートを奪う可能性があると報じている。ビアンキは、ザウバーのエンジンサプライヤーであるフェラーリの控えドライバーであり、フェラーリの前チーム代表で、現在は統括団体FIA(国際自動車連盟)の会長を務めるジャン・トッドの息子、ニコラ・トッドがマネジャーだ。
可夢偉のチームメートであるセルジオ・ペレスもフェラーリの育成ドライバーであることから、もしビアンキが可夢偉に代わってザウバーへ加入した場合、同チームの来季ドライバーは2人ともフェラーリの育成ドライバーということになる。フェラーリでは、2012年いっぱいでフェリペ・マッサとの契約が終了するが、ペレスとビアンキはともに、マッサの後任候補とされている。