フェリペ・マッサ(フェラーリ)が今季限りでシートを失うとのうわさを、フェラーリの首脳陣が否定した。
ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が2012年からフェラーリに加入し、現フェラーリドライバーであるフェルナンド・アロンソのチームメートになるとのうわさ、さらに先日ロズベルグがフェラーリの本拠地マラネロを訪問していたとのうわさが流れていたが、先週末、ロズベルグ自身がこれらの憶測を「バカげている」と否定した。
実際にマッサとフェラーリは、2012年シーズン末までの契約を結んでいる。
しかし、『BBC』のF1中継でコメンテーターを務める元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、「F1では何が起きてもおかしくない。17年間の経験からそう学んだよ」と語り、F1界では契約があっても立場が危うくなることを指摘した。
その一方、先週末にイタリアのムジェロ・サーキットでフェラーリが開いたシーズン終盤イベントで、チーム代表のステファノ・ドメニカリとフェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、マッサとアロンソの2012年残留を明言してみせた。
ドメニカリは、来季がマッサにとって重要な年になるだろうと話す。
「来年がマッサにとって重要な一年になると本人もわかっているだろうから、再び上位争いに加わりたい願うマッサの気持ちに期待しているよ」
モンテゼモーロ会長も「きみたち報道陣の気持ちも分かるが、来年はドライバー(ラインアップ)の変更はないよ」と笑っていた。