2011年型車の開発方針が保守的過ぎたとの意見に、フェラーリが反論した。
独創的なサイドポッドを採用したマクラーレン、サイドポッド前部に排気口を配置したロータス・ルノーGP、リア部分を極端に低くし、非常に小さなギアボックスを搭載しているウィリアムズ、そして、サイドポッドの下部をえぐるようにしてフロアとの間に空気の通り道を作ったトロ・ロッソなど、今年は革新的なデザインのクルマが多い。
しかし、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は先週、『La Stampa(ラ・スタンパ)』へ次のように語っていた。
「未来的なプロジェクトが、保守的なプロジェクトよりもいい成績を残すとは限らない」
フェラーリのテクニカルディレクターであるアルド・コスタもアロンソに賛成しているようで、『L’Equipe(レキップ)』がこのように語るコスタのコメントを伝えた。
「最速のクルマというのは、空力、メカニカル面、そして信頼性の間で、最もうまくパフォーマンスをバランスさせたクルマだと思う」
「ある分野で極端なことをしようとすれば、ほかの分野にしわ寄せが来る。つまり、勝てるクルマにするには、バランスの取れたアプローチが必要になるのだよ」
またコスタは、開幕戦バーレーンGPを迎えるまでに、フェラーリの2011年型車F150が大きく進化していくと加えた。
「メカニカル面は、ヘレス(今週の合同テスト)でほぼ完成する。だが、空力の面では、まだまだ変更される点は多い」
「われわれが求めているのは、極端なアプローチではなく、結果の出るアプローチだ。最終的には、ラップタイムですべてが決まる」