レッドブルの首脳陣が、2年連続のF1ドライバーズ、コンストラクターズ選手権制覇に向けて、自信を見せている。
バレンシアで合同テストが始まった1日(火)、レッドブルの新車RB7にチャンピオンの証しであるカーナンバー1をつけたセバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録。2日(水)にはチームオーナーのディートリッヒ・マテシッツがテストを見守っていたが、テストの好調ぶりに最も興奮していたのは、レッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコだった。
「もし今レースをすれば、全チームを周回遅れにできる。われわれのクルマがコーナーを抜けていく様には、もうただ驚くだけだ」とマルコは『Bild(ビルト)』へ語った。
また、マテシッツも「今年は、連続して好調な3年目を迎えることができる」と自信を見せた。
その一方でベッテルは、まだハッキリとした勢力図は分からないとして、こうコメントした。
「今のところ満足しているし、何も文句はないよ。でも、これからどのクルマも大きく変わるからね。僕たちが前にいるのか後れを取っているのか、まだ分からない」
しかし、ライバル勢はレッドブルに警戒感を示しており、メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは、「彼らが遅いとは思えない」と認めた。
また、今年はF1で8度目のタイトルを目指すミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)も、冗談交じりにこう話している。
「レッドブルの新車? いい感じだね。カラーリングのことだけど…」