これまでに3回行われたシーズン前の合同テストで、レッドブルはまだ真の実力を見せていなかったようだ。
合同テストでは、スポンサーなどへのアピールのため、最小限の燃料しか搭載せず、最も軟らかいタイヤを装着して1つでも上位のタイムを残そうとしていたチームもあったと言われている。
レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、18日(金)から21日(月)にかけて行われたバルセロナテストで、前半2日間の走行を担当し、両日ともトップタイムを記録した。しかし、ベッテルは大量の燃料を搭載しながらトップタイムを記録していたと『Autosprint(オートスプリント)』が報じている。
予選のシミュレーション以外でも、レッドブルは他チームよりも速いと見られており、ライバルにとっては厳しい現実を突きつけられたことになる。
しかしベッテルは、「新しいタイヤでは、1周のパフォーマンスをどう解釈すればいいのか、難しいんだ。自分のパフォーマンスも、他人のパフォーマンスもね」と語っている。
その一方、レッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコは、レッドブルとフェラーリが一歩リードしていると最近に認めていた。
また、摩耗の問題などが指摘されているピレリタイヤについてマルコは、「われわれはタイヤに問題を抱えているが、ライバルよりは小さな問題だ」と『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』へ語っている。