セバスチャン・ベッテル、F1ドライバーのストライキ回避を目指す

2011年03月21日(月)

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、新ルールの安全面を懸念するF1ドライバーがストライキを起こす事態の回避を目指すと語った。

2011年から、KERS(運動エネルギー回生システム)が復活するほか、追い抜き増加を目的に可変リアウイングが導入される。しかし、これによってドライバーのボタン操作が増えることや、コース上を走るクルマに大きな速度差が生じることが予想されるため、ドライバーから安全面を懸念する声が聞かれていた。

F1ドライバーによって組織され、安全面の問題などに取り組むGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)で理事を務めるベッテルも、「ほとんどのドライバーが、これは安全面の問題だと認識している」と『Mirror(ミラー)』紙へ語った。

一部には、ドライバー側がストライキを起こす可能性を指摘する意見もあるが、ベッテルはストライキの可能性を否定しなかったものの、統括団体FIA(国際自動車連盟)との話し合いによって解決法を見いだす姿勢を示した。

「一番大事なのは、ドライバーが団結することだよ。もし僕たち全員が意見を一致させれば、大きな力を持つこともできる。“レースをしない”と言うことだってできるんだ」

「だからと言って、必ずしも僕たちがストライキを起こすというわけじゃない。まずは、FIAと一緒に解決法を見いだすことを目指すよ」とベッテルは話している。

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