ロータス・ルノーGPのビタリー・ペトロフが、2011年F1開幕戦オーストラリアGPに向けた意気込みを語った。
Q:ビタリー、メルボルンでシーズンが開幕します。このレースは楽しみですか?
ビタリー・ペトロフ:開幕にぴったりな場所だし、初めて行った去年は楽しめたよ。ファンはF1が大好きで、グランドスタンドは満席になっている。この国はレースが好きなんだね。
Q:1年前と比べて、2シーズン目を迎える心境はいかがですか?
ペトロフ:1人の人間として、大きく変わったと思う。経験をたくさん積めたし、チームのことをよく知っていて、F1に対する理解も深まった。全サーキットを知っているという事だけでも、だいぶ楽になる。より準備を整えられたと感じているよ。
Q:テストを終えた今の心境をお聞かせ下さい。
ペトロフ:冬の間に、多くのことを学んだよ。R31(2011年型車)は、確実に大きく進化しているけど、新しいタイヤへの対応も必要なんだ。これはパフォーマンスに大きく影響するからね。今年のタイヤは性能低下の影響で、去年までのタイヤよりもグニャグニャ動く感触が強くなっていて、アグレッシブなタイヤになっている。
Q:開幕戦に向けた準備は整ったと感じていますか?
ペトロフ:テストは多ければ多いほどいいものだよ。もし、もう1週間テストが可能になったら、当然僕たちはテストする。特に今年は、新しいものがたくさんあるからね。KERS(運動エネルギー回生システム)は冬の間に僕も初めて使ったし、可変リアウイングは全員にとって新しいものだよ。僕たちはいいシステムを作ったと思う。競争力は高いと信じているよ。
Q:今年のレース中、ドライバーはこれまでよりも忙しくなると思いますか?
ペトロフ:「マルチタスキング(同時に複数のことを実行すること)」が今年のキーワードになる。時速300kmで走りながらステアリングのボタンを操作するのは、ブラックベリーで3つのメールに返信しながら、目玉焼きを作りつつ、靴のひもを結ぶ感じかな。どうなるのか様子を見てみよう。
Q:開幕戦での現実的な目標は何ですか?
ペトロフ:チームみんなが素晴らしい仕事をしてくれた。力強くてアグレッシブで、革新的だよ。シーズン中も、どんどん新しいものを投入していく。どの順位でレースを終えるのかについては話したくない。誰にも分からないことだからね。でも、去年よりもトップに近づいたと思っているよ。2、3レースすれば、いろいろ分かってくると思う。