2011年F1開幕戦オーストラリアGPの直前、レッドブルは可変リアウイングのルール変更をあらためて訴えていたようだ。
フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』によれば、レッドブルはフリー走行と予選での可変リアウイング使用禁止を提案したが、全チームの賛同は得られなかった模様だ。
『O Estado de S.Paulo(オ・ エスタード・ジ・サンパウロ)』紙も、「すべての直線、すべての周回でこの機能を使えるのでは意味がないね」とのマーク・ウェバー(レッドブル)の発言を伝えている。
レッドブルが可変リアウイングの使用に消極的な姿勢をとる背景には、レッドブルが直線でフェラーリやメルセデスGPといったライバル勢に劣るという事実があり、この機能により直線での速さにますます差をつけられるとレッドブルが考えているのでは、と『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は推測する。
「可変リアウイングのルールはFOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション/各F1チームによって構成されている組織)、さらにFIA(国際自動車連盟/F1統括団体)で検討を重ねて承認されている」ある関係者はそう明かし、次のように続けた。
「ほかのチームに比べて直線での速さがないために、ほかのやり方を希望したチームがあった」
なお、安全上の理由から、FIAはフリー走行と予選でウェットになった場合の可変リアウイング使用を禁じている。