フェラーリが、「プロモーション用の撮影」として行った走行の際、ルールに違反して新パーツをテストしたという疑惑が浮上している。
現在のF1では、コスト削減のため、シーズン中にサーキットを実走しての開発テストが禁止されている。しかし、各チームとも1シーズンに数日間、プロモーション用の撮影を行うことが認められており、これを利用してフェラーリがテストを行ったと疑われているのだ。
昨年には、このプロモーション撮影を利用して開発テストを行うことを禁止するため、ルールの文言が変更されている。
しかし、スペインの『AS』は今週末に行われるトルコGPでフェラーリが新パーツを導入すると報じており、この新パーツがテストされたと見られている。
このほかにも、イタリアやブラジルのメディアが、先日に行われたプロモーション撮影で走行したフェラーリの2011年型車150°イタリアは、これまでにレースを走ったものとは異なっていったと伝えた。
各メディアの報道を総合すると、撮影で走行したフェラーリはディフューザーやリアサスペンション周りが改良されており、フレキシブルフロントウイングを最大限に活用するためレッドブルが採用しているように、クルマのリアがフロントよりも高くなっていたようだ。
フェラーリは今季、苦戦が続いていることから、「大きなリスク」を冒して撮影という「機会を利用したようだ」とイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は報じた。