チーム・ロータスのチーム代表トニー・フェルナンデスは、同チームが2012年から別の名前を使用する可能性についてほのめかした。
航空会社エアアジアのトニー・フェルナンデスCEO率いるレーシングチームは昨年、F1への参戦を開始したが、イギリスのスポーツカーメーカーであるグループ・ロータスと提携し、ロータス・レーシングとしてF1を戦っていた。
しかし、グループ・ロータスは今年、ルノーF1と提携してロータス・ルノーGPとしてF1に参戦。これに合わせ、フェルナンデスに認めていた「ロータス」の名称使用許可を取り下げた。だが、フェルナンデスはグループ・ロータスが管理していなかった「チーム・ロータス」の名称権を獲得し、今季F1にチーム・ロータスとして参戦し、両者は「ロータス」の名をめぐって対立している。
この問題はイギリスの法廷に持ち込まれていたが、27日(金)に法廷は、フェルナンデスにチーム・ロータスの名称使用継続を認める判決を下した。しかし、F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、チーム・ロータスが将来、名称を変更する必要があるかもしれないと示唆している。
これに対し、フェルナンデスはモナコGPの際、『BBC』に将来のことをたずねられると、「今は一歩後退というところかな。われわれには考えがある。シルバーストン(イギリスGP/7月10日決勝)までには何らかの報告をするだろう」と答えた。
フェルナンデスは、所有するGP2チーム「チームエアアジア」のチーム名を、先日に買収の発表を行った軽量スポーツカーメーカー「ケーターハム」の名を冠したものに変更することを決断している。