来季にケーターハムへチーム名を変更する現チーム・ロータスに残留することが決まっているヘイキ・コバライネン。しかし、来季に同チームが大きな進化を遂げることができなければ、ほかのチームへの移籍も辞さない構えであることを明かした。
コバライネンはこれまでにルノー(現ロータス・ルノーGP)、マクラーレンといったトップチームに所属したこともあるが、周囲の期待に応えるほどの成績を収めることができずに、自身の評価を落としてしまった。そして2010年から新しくF1に参戦したチーム・ロータスに移籍し、この2シーズンを通じて自信と本来の姿を取り戻すことができたようだ。
2012年に向け、移籍に関するうわさなどが飛び交う、いわゆるシリー・シーズンでもコバライネンは話題の人物となったが、来年もケーターハムとの契約が残っている。
『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙によると、今ではケーターハムに長期間とどまる「義務」を感じているかと尋ねられたコバライネンは、「いいや、そんなことはないよ。僕たちが力を合わせてどんなことをできるのか見てみたい。来年の夏の成績を見てみよう」と答えた。
このコバライネンの返答を見る限りでは、2013年も確実にケーターハムに残るということは示唆していない。「クルマのパフォーマンスによるね。確実なことは言えないけど、今シーズンのように進化を続けることができたら、チームに残る可能性は大きいと思うよ。そうじゃなかったら、可能性は小さくなる」とコバライネンは加えている。
また、コバライネンは自身の新しいニックネーム“ナイスマン”についてもコメントした。これは、 同じフィンランド出身のキミ・ライコネンのニックネーム“アイスマン”をもじったものであるのと同時に、コバライネンは真の成功を収めるには”お人よし過ぎる”という皮肉も込められている。
「そんなにまじめに考えちゃいないよ」とコバライネンは笑い、「僕は僕自身だし、他の人になることなんてできないしね」と話している。