2012年のドライバーラインアップに関して様々な憶測が飛び交っている中、トニー・フェルナンデスは自身が代表を務めるケーターハム(現チーム・ロータス)のドライバー、ヘイキ・コバライネンとヤルノ・トゥルーリの契約に関して大きく異なる見解を持っているようだ。
コバライネン、トゥルーリの両者は共にチームと2012年の契約を締結している。しかし、現実としてはトゥルーリの契約に大きな疑問点が残っている。
コバライネンは古巣のロータス・ルノーGPへ復帰するのではないかという憶測もあったが、フェルナンデスは「ヘイキはわれわれと契約を結んでいる。このチームと共に成長し、何か特別なものを造り上げることを望んでいる」と強調した。
ところが今年37歳を迎えたベテランのトゥルーリの契約に話が及ぶと、フェルナンデスの返答はコバライネンの時とは対照的だったようだ。ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、「トゥルーリは“現時点では”われわれとの契約がある。だからFIA(国際自動車連盟)に、ケーターハムのドライバーとして登録した」というフェルナンデスのコメントを紹介している。
現在レッドブルの育成ドライバーであるダニエル・リチャルドかジャン・エリック・ベルニュが、レッドブルの支援を受けてトゥルーリのシートに収まるのではないかといううわさが広まっている。そして、レッドブルのモータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコも「彼らには実戦経験が必要だ」と発言している。
ちなみに、来シーズンからケーターハムはレッドブルからKERS(運動エネルギー回生システム)などの技術支援を受けることになっている。