チーム・ロータスのチーム代表トニー・フェルナンデスは、同チームがチーム名を変更する必要性はないと否定した。
航空会社エアアジアのトニー・フェルナンデスCEO率いるレーシングチームは昨年、F1への参戦を開始したが、イギリスのスポーツカーメーカーであるグループ・ロータスと提携し、ロータス・レーシングとしてF1を戦っていた。
しかし、その後にグループ・ロータスとフェルナンデスの関係が悪化し、グループ・ロータスは今年、ルノーF1と提携してロータス・ルノーGPとしてF1に参戦。同時に、フェルナンデスに認めていた「ロータス」の名称使用許可は取り下げられた。
だが、フェルナンデスはグループ・ロータスが管理していなかった「チーム・ロータス」の名称権を獲得し、今季F1にチーム・ロータスとして参戦し、両者は「ロータス」の名をめぐって対立している。
この問題はイギリスの法廷に持ち込まれていたが、27日(金)に法廷は、フェルナンデスにチーム・ロータスの名称使用継続を認める判決を下した。しかし、F1最高権威のバーニー・エクレストンは、フェルナンデスが来年にはチーム名を変更する必要があるだろうと語っていた。
フェルナンデスは先日、軽量スポーツカーメーカー「ケーターハム」の買収を発表しており、名称を変更するとすれば、ケーターハムになるとみられていた。
しかし、フェルナンデスはこの意見に反対のようだ。
フランスの『autohebdo.fr』に、「われわれにはチーム・ロータスの精神があるし、チームはロータスの名前を背負って戦ってきた。変えるつもりはないよ」とフェルナンデスは語っている。