フェルナンド・アロンソ「雨なら勝利を狙う」

2011年06月10日(金)

フェラーリのフェルナンド・アロンソが、カナダGPに向けた意気込みを語った。

フェルナンド・アロンソ
「今回、僕たちにどれくらいの競争力があるのか分からないけど、実際にコースインするまで待ってみないとね。僕たちには向いているコースのはずだよ。モナコと同じようにね。モナコでは、ソフト側のタイヤを装着したとき、パフォーマンスが少し良くなったようだった」

「それに、ここでは空力の重要性が少し低くなる。僕たちはライバルに対して、空力の面で少し後れを取っているから、高速コーナーが少ないことは助かるね。だから、今回はトップに少し近づけると思っているよ」

「でも、レッドブルがあらゆるタイプのサーキットで速かったことを忘れちゃいけないし、マクラーレンもバルセロナ(スペインGP)とモナコという正反対の特徴があるコースで速かった。今回は彼らに近づけると思うし、表彰台を争うチャンスがあると思うけど、これまでと同じように、とても厳しい戦いになるだろうね」

「タイヤについては、モナコよりも難しくなると思っている。モナコでは、タイヤ交換を1回のみにする戦略が最速の戦略というわけじゃなかったけど、最良の戦略ではあった。追い抜きが不可能だったからね」

「でもここでは、追い抜きがとても簡単だから、ベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)がモナコでやったような、最後まで走り続けるという戦略を採用した場合、8位になってしまうだろうね。タイヤを2回交換しても厳しいと思う。今回はピットストップが大量に行われるはずだよ」

「(決勝でDRS/可変リアウイングを2ヶ所使えることについて)今回のレースでは、これまでとは違う戦い方をしないといけないね。ピットストップの回数についても、簡単に追い抜きができるから、ピットストップを1回増やしても大きな問題にはならないし、ピットストップを増やすことの方が現実的なんじゃないかな」

「でも、日曜(決勝日/12日)に雨が降る可能性もあることを忘れちゃいけない。そうなれば、DRSは使えなくなるんだ。レースがドライになって、DRSを2ヶ所で使えれば、追い抜きも多くてファンにはいいショーになると思う」

「ただ、ランキングのポイント数で大きく離されていて、ライバルほど速くはないという僕たちの現状を考えれば、僕たちとしては雨のレースでも問題ないよ。普通のドライなレースで勝つのは難しいだろうからね。だから、何かが起きれば、僕たちの有利に働くかもしれない。でも、雨のレースではギャンブルをする必要があるし、そうなったら勝利を狙わないとね」

「ファクトリーからは、前向きな反応を得ているし、チーム内の雰囲気もいいよ。今回の体制変更に関連した新しいものを導入するため、みんな懸命に作業を進めていくつもりだよ」

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