フェラーリ、まだ今シーズンをあきらめず

2011年06月16日(木)

フェラーリのテストドライバーを務めるマルク・ジェネは、フェラーリの精神でもっともありえないことはあきらめること、と主張している。

チームが間もなく2012年へ向けた開発に完全移行する決断をするかもしれないと報じられる中、ジェネは『Marca(マルカ)』に「きっと僕たちはもうすぐ優勝すると思う」と話し、次のように続けた。

「ここ2戦、優勝が手に届くところにいた。長くはかからないよ。フェラーリはタイトル獲得のチャンスがごくわずかでも、決してタオルを投げ入れたりしないチームなんだ」

「これこそ、僕が100%支持している方針なんだよ」

一方、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、『Sky(スカイ)』テレビに対し、カナダでは同チームのフェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサに優勝するチャンスがあったと語った。

「私は運の悪さなんてことは話したくないが、アロンソとバトン(ジェンソン・バトン/マクラーレン)のアクシデントが起きたとき、チャンスは五分五分だった。結局、アロンソはリタイアに追い込まれ、バトンが優勝したんだ」

さらにモンテゼモーロは、フェラーリが間もなく2011年シーズンの戦いをあきらめるのではないかといううわさについても話した。

「私たちは努力を続けなければならない」

「カナダでは競争力がとても高かった。バレンシア(ヨーロッパGP/26日決勝)でも同じように競争力を発揮できると考えている。そのあとは、非常に厳しいサーキット(イギリスGP/7月10日)が待っている。しかし、われわれは一生懸命働いている」と主張したモンテゼモーロは語った。

シルバーストンの後、フェラーリは今シーズンの方向性に関する決断を下すと報じられているが、現在のチームは前を向いているとモンテゼモーロは語った。

「6位や7位で完走するよりは、競争力のあるクルマを見たい。今年のクルマはあまりよくできていないが、チームスタッフの質や決意はよく分かっている」

「われわれは、今シーズンを望むようにスタートできなかったことを認識し、対応しなくてはならない。しかし、望みは決して消えない」

フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは『Tuttosport(トゥットスポルト)』に、今シーズンも7戦が終了し、両選手権で大きな差をつけられているが、チームはあきらめていないと語っている。

「ランキングを見ても仕方がない。後れを取っているときはサッカーチームのようにやらなくてはならない。1戦1戦戦って、攻撃し、優勝することだけを考えるんだ」

「それから、もしほかのチームがうまく行かず、状況が変化すれば、われわれが何位になるのか見ものだ」

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