セバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンのコンビは想像できないとレッドブル

2011年07月07日(木)

現在マクラーレンに所属するルイス・ハミルトンを、セバスチャン・ベッテルのチームメートとして競わせるのは、チームの調和という点でリスクとなるだろう。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが語った。

さらにホーナーは、ハミルトンが2012年にマクラーレンからレッドブルへ移籍するのではないかとのうわさに対するKOパンチともなる決定的なメッセージを発している。

今週になって、カナダGPが行われたモントリオールでハミルトンがホーナーに新マネジャーであるサイモン・フラーを紹介していたこと、そして、もしハミルトンが今年のタイトルを獲得できなかった場合には、レッドブルに移籍する自由を手にすることが明らかとなった。

しかし、ホーナーはマーク・ウェバーと来季も契約を更新する可能性が高いことを示唆するとともに、今週末に開催されるイギリスGPを前に、イギリスの報道陣に対してハミルトンと契約することは「難しい状況だ」と語った。

「ハミルトンとベッテルというラインアップは、理論上はすごく魅力的だ。しかし、われわれが気を付けなければならないのは、パートナーシップにおける力関係なんだ。間違いなくトップレベルにある2人が一つ屋根の下で調和を保つのは難しい」

「歴史が物語っている。アラン・プロストとアイルトン・セナ、あるいはナイジェル・マンセルとネルソン・ピケの例からみても、それはうまくいかないだろう。ルイスは世界のトップ3のうちの一人だよ。でも、われわれは今の(ベッテルとウェバーの)コンビネーションに満足しているんだ」

「ルイスは今年とてもフラストレーションがたまっているだろうね。だが、セバスチャンとルイスが同じ屋根の下にいる状況というのは想定しづらい」

このコメントには、ハミルトンの現在のチームメートであるジェンソン・バトンと、ベッテルのチームメートであるウェバーの2人を本当のトップドライバーだとはみなしていないという含みがあり、彼らにとっては侮辱的だと受け取られるかもしれない。

そしてこのことは、2012年のレッドブルでの役割についてウェバーと話を進めるにあたって、より深い関連を持つことになるかもしれない。

「われわれはほかの誰も想定はしていない。マークがどこかよそへ行くなんて信じないよ。正しい時機をみて、われわれは交渉の席に着くし、できれば単刀直入な会話がしたいね」

「われわれはマークの働きにとても満足している」と語るホーナーだが、一方でそのウェバーは『Telegraph(テレグラフ)』へ次のように語っている。

「(チームと)話はしているよ。でもどちらにもあまり切羽つまった感じはないね」

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