現在ポイントランキングでトップを独走しているレッドブルだが、今後トップの座から陥落することはあり得る、とマクラーレンのテスト兼リザーブドライバーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは言う。
マクラーレンのベテランリザーブドライバーであるデ・ラ・ロサは、イギリスGP開催地であるシルバーストーン・サーキットが、「レッドブルのために作られたかのようなコースデザイン」であることから、チーム全体のムードも悲観的なままイギリスGPを迎えていたと認めた。
母国開催となったマクラーレンにとって、イギリスGPは最終的には残念なものとなったが、レッドブルのセバスチャン・ベッテル、マーク・ウェバー共に、フェラーリのフェルナンド・アロンソに優勝を奪われるという結果になった。
「アロンソの勝利は、おそらく今年のシーズンで最も重要なものだろう」
「ピットストップでのミスとベッテルを抜こうとていたウェバーに対し、ベッテルを優先して距離を保てとチームオーダーを出す必要があったところを見ると、首位奪回は、決して簡単ではないが可能性はあると考えられる」とデ・ラ・ロサは『formulasantander.com』に掲載された自身のコラムで述べた。
一方、今季の初優勝を果たしたアロンソは、今回の勝利によって大いに士気が高められ、フェラーリのチームとしての攻撃的な戦い方は今後も続くと語った。
「積極的になると高いリスクを負うことにもなるけれど、ほかに方法は無いよ」
「絶対にあきらめないよ。でも、タイトルのことは考えるべきではない。モンテゼモーロ(ルカ・ディ・モンテゼモーロ/フェラーリ会長)も言うように、僕たちは地に足をつけているんだ」とアロンソはコメントした。