元トヨタF1社長、F1チームのまとめ役に?

2011年07月16日(土)

F1チームから構成されるFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)の新たな首脳として、ジョン・ハウエットの名前が挙がった。

ハウエットは、トヨタのF1活動を担っていたTMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)の社長で、2009年にトヨタがF1から撤退するまで、FOTAの副会長を務めていた。

ハウエットは、F1分裂騒動や白熱した政治策略の時代に率先して行動したことで各チームから信頼され、トヨタとともにF1を去った際には、FOTAがハウエットの「すばらしい情熱」と「多大な貢献」を称賛していた。

ドイツの『motorsport-total.com』、オランダの『f1today.nl』、ハンガリーの『formula.hu』は、現在シモーネ・ペリロが務めている事務局長にハウエットが就任するのではないかと伝えた。

現在、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュがFOTA会長、ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエが副会長を務めている。

チーム側は、F1の商業的な権利などを規定するコンコルド協定の最新版締結に向け、F1統括団体のFIA(国際自動車連盟)やF1最高責任者バーニー・エクレストンとの交渉を始めようとしており、ハウエットが加入するにはまさにいい時期だ。

しかし、現F1オーナー企業CVCがF1の商業権を売却する可能性があるという話がある中で、エクレストンは今後大きな動きがあるとの憶測を否定した。

エクレストンは『International Herald Tribune(インターナショナル・ヘラルド・トリビューン)』に、「根底にあるものは単純だ。コンコルド協定がなくても、大した違いはない」と語り、次のように加えた。

「協定といっても、われわれがチームに支払う金額が書かれているだけだ。コンコルド協定がなくても同じことだよ。われわれは選手権を運営し、チームに支払う金額は今よりも大幅に少なくなる」

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