レッドブルに勝つことは「難しい」と元王者

2011年07月16日(土)

フェラーリは確実にレッドブルに近づいてはいるが、レッドブルに恐れるものは何もない。このように語るのは1992年のワールドチャンピオン、ナイジェル・マンセルだ。

シルバーストン(イギリスGP開催地)では審判役のスチュワードも務めたマンセル。そのイギリスGPでは、フェラーリのフェルナンド・アロンソが優勝を果たし、2011年の選手権も前半を終え、ようやくレッドブルの圧倒的な強さを打ち破ったかのように思えた。

レッドブルはマクラーレンに100ポイントも差をつけ、ドライバーズランキングではセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がアロンソにほぼ同じだけの差をつけているにもかかわらず、アロンソの優勝はシーズンのターニングポイントになると考えているコメンテーターもいるようだ。

マンセルは『Speed Week(スピード・ウィーク)』に、「イギリスGPの結果はフェラーリにとってすばらしかったし、F1にとっても良かった」と語っている。

しかし、同時にマンセルは次のように警告する。「レッドブルはかつてないほど強い。彼らは選手権であれほどの差をつけているんだ。2位や3位になったって問題ないよ」

「それでもレッドブルに勝つことは非常に難しいだろうね」

アロンソのチームメートであるフェリペ・マッサもマンセルの意見に賛成のようだ。

「僕の2008年の経験と、キミ(ライコネン)の2007年のタイトル(※)で、何だって起こるってことが証明されている。たとえ、今年(タイトルを獲得することが)難しいとしてもね」

「ベッテルがたくさんミスするのを待つしかないよ」

(※)2007年には、シーズン中盤までに大きくポイント差を開かれたライコネンが、最終戦で逆転してタイトルを獲得。2008年は、最終戦でマッサが優勝し、ランキング首位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)が下位に沈んだことから、マッサが逆転でタイトルを獲得したかに思われたが、ハミルトンは残り数コーナーというところで順位を上げ、ハミルトンがタイトルを獲得した。

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