ヒスパニア・レーシングが4日(月)にスペインの投資会社テサン・キャピタルが、同チームの筆頭株主になったことを発表してから1カ月も経過していないが、新オーナーが早くも変化を起こしている。
F1グリッド最後尾で苦闘中のHRT。前オーナー、ホセ・ラモン・カラバンテの子息ホセが管理職に就くという話もあったが、スペインのスポーツ紙『AS』は、カラバンテは一切チームに関わらないとうわさを否定している。
同紙はまた、チームの新オーナーでマドリードに本社を置く投資会社テサン・キャピタルは、メディア担当のチーフ、アルバ・サイズを解雇したとも伝えている。
さらには、新体制では“ヒスパニア”の名称は使用されず、今後は新たに“HRTフォーミュラ・ワン・チーム”と書かれた銀色のロゴが使われるという。
『AS』紙は、こうした早々の変更は7月初旬からテサン・キャピタルが行ってきた分析によるもので、先日のイギリスGPには元ミナルディのルイス・ペレス・サラが派遣されたと報じている。
また、テサン・キャピタルは、「現行の経営陣」が残るなどとした、ヒスパニア・レーシングによるチーム売買の発表方法に腹を立てているようだ。
『AS』紙は、今週末のドイツGPでチームはさらに変化を遂げるとともに、新しいイメージがより明らかになる模様だと付け加えている。