HRTの新チーム代表となったルイス・ペレス・サラは、ハイメ・アルグエルスアリがHRTの空いているもう1つのシートにF1残留の望みを託しているという事を、それほど重大とは考えていないようだ。
スペイン人であるアルグエルスアリは、今年まで所属していたトロ・ロッソから放出され、F1でのシートを失ったばかり。“オール・スペイン”のチーム構成をもくろんでいるとされるHRTは、アルグエルスアリにとって2012年もF1に参戦し続けるために残された最後の希望だ。
HRTはすでに、長年マクラーレンでテストドライバーを務めたベテランのスペイン人ドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサと2012年の契約を交わしており、アルグエルスアリが加入した場合、スペイン人2人とういラインアップが完成する。
かつてミナルディからF1に参戦していたことのあるサラは、トロ・ロッソのオーナーであるレッドブルが発表アルグエルスアリ放出のニュースを聞いて驚いたと認め、『Radio Marca(レディオ・マルカ)』へこう語った。
「当然だ。残念なニュースだし理解しがたい」
「彼を迎え入れることは理想的なのかもしれないし、彼にとっても最高のクリスマスプレゼントになるだろう。しかし、それが現実的な判断かどうかは分からない。なぜなら、われわれはすでに、ほかのドライバーたちと長期間にわたる話し合いをしてきているのだからね」
サラは、デ・ラ・ロサとの契約がスペインのスポンサーを引き付ける要因となっていることを認めている。しかし、そのデ・ラ・ロサのチームメートとなるは、スポンサー資金を多く持ち込める、いわゆる“ペイ・ドライバー”になると考えるのが妥当なようだ。