【レース動画】佐藤琢磨、インディ第11戦で自己最高の4位

2011年08月08日(月)

KVレーシング・テクノロジーからインディカーシリーズに参戦する佐藤琢磨が、第11戦ミッドオハイオで自己最高となる4位に入った。以下、ホンダのプレスリリースより。

IZODインディカー・シリーズ第11戦は、オハイオ州のほぼ中央に位置する都市、コロンバスの郊外にあるミッドオハイオ・スポーツカー・コースで27台のエントリーを集めて開催されました。コロンバスはホンダオブアメリカマニュファクチャリング・インコーポレーテッドのファクトリーがあるメアリーズビルからも近く、決勝日が快晴に恵まれたことも手伝って、多くのファンがサーキットに詰めかけ、レーススタートの時を待ってコースサイドに陣取っていました。

アメリカ屈指のテクニカルさを誇るミッドオハイオ・スポーツカー・コースは、今年で50周年。記念すべき年に開催されたHondaインディ200は、インディカーならではのスピードと、エキサイティングなバトルで、集まったファンが堪能できるレースとなりました。

全長2.258マイルのコースを85周するレースは、アクシデントによるフルコースコーションが2回しか出されなかったことからハイペースで進み、2回のピットストップでゴールまで走りきれる展開となりました。ポールポジションからスタートしたスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は、レース序盤はピットタイミングをずらしたルーキーのジェームズ・ヒンチクリフ(Newman Haas Racing)にトップを走らせ、2回目のピットストップのタイミングでちょうど出されたフルコースコーションによって、チームメートのダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)に先行を許すシーンもありましたが、プラクティスと予選で保ち続けてきた速さを決勝レースでも変わることなく発揮し、リスタート後にフランキッティをパスしてトップに返り咲くと、リードを7秒以上にまで広げて悠々とゴールしました。

圧倒的なパフォーマンスで勝利したディクソンでしたが、この優勝は今シーズン初めてのものとなりました。キャリア26勝目で、ミッドオハイオでは3勝目。また、53点という高得点を1レースで稼ぎ、ポイント2位のウィル・パワー(Team Penske)が14位と低迷したことから、差を68点から一気に31点まで縮めました。また、ランキングトップのフランキッティも、2位のパワーに62点もの差をつけ、シリーズタイトル争いをさらに有利な状況へ進めています。

予選9番手だった佐藤琢磨(KV Racing Technology-Lotus)は、決勝前のファイナルプラクティスでは27台の中で26番手のラップタイムしか出せませんでしたが、今週末に3台体制のチームが集めたデータを再度検討して決勝用セットアップを考案し、スタートに臨みました。レースを走り出すと、佐藤のペースは十分に競争力があり、60周目のリスタートでは6番手から4番手へジャンプアップ。前を走るライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)をパスすべく全力での走行を続けましたが、惜しくも届かずに4位でのゴールとなりました。佐藤のキャリアベストは今年のセント・ピーターズバーグとテキサスでの5位だったため、今日の4位によって自己ベストの更新を成し遂げました。

次戦は来週、東部ニューハンプシャー州ラウドンで開催される225マイルレース。1995年にHondaがアメリカン・オープンホイールの最高峰シリーズで初めての勝利を記録した1マイルオーバル、ニューハンプシャー・モーター・スピードウェイでのレースです。

スコット・ディクソン
「ずっと勝てていなかったので、久しぶりの優勝はとてもうれしいです。プラクティス、予選、そして決勝と我々Chip Ganassi Racingのマシンは本当に速く、安定していました。今年から、ミッドオハイオ向けに新たに投入されたタイヤによるものか、路面が変化したのか、週末を通してコースは非常に滑りやすく、マシンのセットアップもドライビングも本当に難しいものになっていたと思います。我々はライバル勢よりも安定感があり、勝利をつかむことができました。献身的に働き続けてくれているクルーたちのためにも、今日勝つことができたことをとても喜んでいます。残るレースでもできる限り多くのポイントを稼ぎ、一つでも上のランキングへと上がれるよう全力を尽くしていきます」

佐藤琢磨
「4位は自己ベストですからうれしいです。今週末はスムーズにスタートを切れず、予選は9番手でした。トップ10入りできた予選結果は決して悪いものではありませんでしたが、昨年のこのコースで予選3番手だった自分としては、今年は最前列を狙っていましたから、9番手はものすごくガッカリしました。決勝日のウオームアップでは、チームの3台が全部異なるパッケージで走り、自分のマシンはあまりよくなくて、26番手という順位でした。そこからデータをしっかり見直した結果、レースではいいペースで走ることができました。リスタートもトラブルを避けてポジションアップできていました。トップ3にはあと一歩届きませんでしたが、そこにチャレンジをするレースができましたし、残るシーズンへ向けていい手応えをつかむことができたと思います」

インディ第11戦ミッドオハイオ ハイライト動画

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース