【レース動画】インディカー第14戦ボルチモア、ウィル・パワーが2連勝。佐藤琢磨は18位

2011年09月05日(月)

インディカーシリーズ第14戦が5日(日)、メリーランド州ボルチモアの市街地コースで行われ、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が優勝。佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー)は18位だった。以下、ホンダのプレスリリース。

メリーランド州最大の都市であるボルチモアで初めて開催されたインディカーのストリートレースは、東のロングビーチ・グランプリと早くも呼ぶ人が現れるほどの大盛況となりました。レース・ウイークエンドは好天にも恵まれ、野球とフットボールのスタジアムのあるエリアに設定された全長2.04マイルのコースには本当に大勢のファンが集まり、ハイスピードのインディカー・レースをエンジョイしていました。

ポールポジションからスタートしたウィル・パワー(Team Penske)は、最初のコーナーでグラハム・レイホール(Chip Ganassi Racing)の先行を許しましたが、すぐさまターン3へのブレーキングで抜き返し、トップに戻りました。その後は予選までで見せてきた速さをレースでも保ち、パワーはピットストップを行っている間だけしかトップの座を明け渡すことなくシーズン6勝目へと逃げきる圧勝を飾りました。

2位には14位スタートだったオリオール・セルビア(Newman Haas Racing)が、フルコースコーションを利用した作戦を生かして入賞し、最後列の27番グリッドからスタートしたトニー・カナーン(KV Racing Technology-Lotus)が3位フィニッシュを果たしました。彼もまたセルビアと同様のピットタイミングの巧みさで表彰台へとたどり着きました。パワーは2回のピットストップでゴールしましたが、セルビアとカナーンは一度多い3回ピットストップを行いながら、トップ3フィニッシュを成し遂げました。

その一方でポイントリーダーのダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は、スタートと同じ4位でのゴールとなりました。パワーと同じく2ストップの正攻法で戦ったのですが、レースを通してのスピードが足りなかったため、2回目のピットストップを終えたところでパワーとの間にセルビアとカナーンに入られてしまったのでした。

これでパワーは2戦続けて優勝。対するフランキッティは2戦続けて4位フィニッシュ。2人のポイント差はいよいよ5点にまで縮まりました。残るレースはインディジャパン(ロードコース)、ケンタッキー(オーバル)、ラスベガス(オーバル)の3戦だけとなっています。

ウィル・パワー
「スタートから激しいバトルになりました。レース中盤には、まるで予選アタックのように全力で10周以上も走り続けたこともありました。その結果、ピットタイミングをずらしたチームよりもポジションを前に保つことができました。自分では5位ぐらいでレースに復帰することも考えていましたが、気づけばトップに戻っていました」

「今日の勝利は自分のキャリアでも最高のものだったと感じています。ウイニングラップでは満員のスタンドから歓声を受け、表彰式にも大勢の人々が集まってくれていました。ボルチモアのレースは体力的にも厳しいものですが、これこそがインディカー・レースのあるべき姿です。全力を出しきり、ハイスピードで走り続けなければ勝利を手にすることはできないのです」

インディ第14戦ハイライト動画

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