ビタリー・ペトロフの成長を喜ぶロータス・ルノーGP

2011年08月16日(火)

2011年のF1にロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)が参戦していたら、昨年からチームメートを務めているビタリー・ペトロフとの戦いはより熾烈(しれつ)になっていただろう。

こう述べているのは、ルノーのチーフエンジニアであるアラン・パーメインだ。ロータス・ルノーGPの前身であるルノーF1で2010年に強力なエースドライバーとして君臨し、2011年もさらなる飛躍を期待されていたクビサだったが、今年の2月にラリーで瀕死(ひんし)の重傷を負うクラッシュに見舞われ、現在は復帰に向けてリハビリ中である。昨年の時点でパーメインは、ペトロフのパフォーマンスがクビサに対し明らかに劣っていると認めていた。

ところが、2年目となる今シーズン、ペトロフは大きな飛躍を遂げた。パーメインは、もしクビサがケガで欠場することなく今シーズンに参戦していたとしたら、チームメートといい争いをしていたのではないかと述べている。

「2010年はロバートがほとんどのレースでペトロフを上回っていた。しかし、ペトロフも昨シーズン最終戦のアブダビで良いレースをしたね。そして、メルボルン(2011年開幕戦オーストラリアGP)でわれわれが目にしたのは、まるで別人のようなペトロフだった」

「彼はとても集中していたし、フリー走行、予選、決勝と週末を通して全くミスを犯さなかった」と3位表彰台を獲得した開幕戦を引き合いにだし、パーメインはこのように語った。

「昨年、ロバートはペトロフよりもはるかに速く、彼はほとんど太刀打ちができなかった。おそらく彼(クビサ)は今シーズンもペトロフをリードしていただろうが、その差は昨年ほどではなかっただろうね」とパーメインは加えている。

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