メルセデスGP、2012年もタイトル奪取は厳しい

2011年08月16日(火)

3年間のブランクを経て昨年にメルセデスGPからF1復帰を果たしたミハエル・シューマッハが今年のタイトル争いについて、「もう僕たちにチャンスはない」と語った。

しかし、かつて7度の世界王座に輝いたシューマッハはメルセデスGPの2012年マシンについても、レッドブル、マクラーレン、フェラーリといった、現在タイトル争いを演じている上位チームを倒せるほどになるか疑問を抱いているようだ。

「僕らが来年タイトル争いに加わることができると思っている人がいたら、それはちょっと期待し過ぎだ。現時点で僕らはトップチームに対しかなりの後れを取っているからね」シューマッハは週末に行われたメルセデスのイベントでこのように述べた。

また、メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグも次のようにコメントしている。

「通常の状況下では、4位から1位に一気に躍り出るようなことはできない」

その一方でメルセデスの研究部門責任者トーマス・ウェバーによると、同社の役員たちは辛抱強く待ち続けるようで、「頂点に立つまで、われわれはチーム(メルセデスGP)に時間を与えるつもりだ」と語った。

なお、前戦ハンガリーGP終了時点で、ドライバー部門トップのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が234ポイントであるのに対し、メルセデスGPのニコ・ロズベルグとシューマッハはランキングでそれぞれ7位(48ポイント)と10位(32ポイント)。チーム部門では首位レッドブル(383ポイント)に対し、メルセデスGPが獲得しているのはわずか80ポイントで4位にとどまっている。

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