ベルギーGPで小林可夢偉(ザウバー)とクラッシュしたルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、クラッシュの責任は自分にあるとして、ツイッターを通じて可夢偉に謝罪した。
アグレッシブな走りが魅力のハミルトンだが、ベルギーGPの週末に接触した相手は可夢偉だけではなかった。27日(土)に行われた予選の第2セッション終盤、ハミルトンは最終シケインで接触しながらパストール・マルドナード(ウィリアムズ)を抜き去った。そしてセッション終了後、ハミルトンが減速すると、そのハミルトンを抜こうとしたマルドナードと接触。パーツが飛び散るほど激しい接触で、ハミルトンはクルマにダメージを負っていた。
この接触により、マルドナードは5グリッド降格。ハミルトンはけん責の処分を受けた。
そして決勝では、ハミルトンが可夢偉を抜いた直後にクラッシュが発生した。可夢偉を抜いたハミルトンはストレートを走行中、可夢偉に抜き返されることを防ぐため、イン側に走行ラインを変えた。可夢偉は走行ラインを変えずにまっすく走っていたものの、ハミルトンが次のコーナーのブレーキングに向けてアウト側に走行ラインを戻したところでクラッシュ。これには可夢偉も、次のように困惑していた。
「僕はどうすればよかったんですかね? 彼のために、グラベル(コース脇)へ出ろとでも?」
当初ハミルトンは、自身が可夢偉よりも前にいたとして、クラッシュの責任を認めていなかったが、その後ツイッターへ次のように書き込み、クラッシュの責任を認めるとともに、可夢偉へ謝罪した。
「リプレイを見たら、今日は100%僕に責任があることに気付いた。小林に十分なスペースを与えていなかったよ。彼を抜けたと思っていたんだけどね」
「可夢偉と僕のチームに謝る」