小林可夢偉、クラッシュの責任を認めたルイス・ハミルトンは「とてもフェア」

2011年09月02日(金)

小林可夢偉(ザウバー)が、先日のベルギーGPで接触したルイス・ハミルトン(マクラーレン)が自身の非を認めたことについて、「とてもフェアなこと」と語った。

ベルギーGPの決勝中、うまく順位を上げた可夢偉だったが、ストレートでハミルトンに抜かれてしまう。その後、ハミルトンが可夢偉に抜き返されることを警戒してイン側に走行ラインを変えると、可夢偉はそのまま直進。そして次のコーナーが近づくと、ハミルトンがブレーキングに向けて走行ラインを再びアウト側へ戻そうしたが、そこには直進している可夢偉がいた。

この接触により、ハミルトンのクルマは前部が大破してその場でリタイア。一方の可夢偉はレースを続行した。このクラッシュでセーフティカーが出動したが、ここで可夢偉の無線にトラブルが発生したことから、可夢偉はすぐにピットインできず。これが大きな痛手となり、可夢偉は順位を落とし、最終的には12位でレースを終えた。

このクラッシュについてハミルトンは当初、自身が前に出ていたとして責任を認めなかった。しかし、後にリプレイでクラッシュ時の様子を確認すると、可夢偉に十分なスペースを残していなかったと認め、ツイッター上で可夢偉へ謝罪している。

これを受けて可夢偉は、自身の公式ブログの中で次のように語った。

「ハミルトンとのアクシデントはレーシングインシデントですが、その原因を彼が認めたことはレーシングドライバーとしてとてもフェアなことだと思います。入賞できるはずだったレースをノーポイントで終わり大変悔しいですが、ともかく次のモンツァ(イタリアGP/11日決勝)では僕もチームも満足できるレースをしたいと思います」

だが、ハミルトンは予選中にパストール・マルドナード(ウィリアムズ)とも接触し、けん責処分を受けていた。そのため、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、こう苦言を呈している。

「ハミルトンは非常に攻撃的なドライバーで、最高の追い抜きテクニックを持っているが、やりすぎてしまうときがある」

「もしもハミルトンがレッドブルのクルマに乗っていれば、今ほどリスクを冒す必要はなく、クルマを壊す回数も減るだろう」

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