メルセデスGPのチームオーダーを元F1ドライバーが非難

2011年09月02日(金)

先週末に行われたベルギーGPで明らかなチームオーダーを発したとして、往年の名ドライバー、ゲルハルト・ベルガーがメルセデスGPを非難している。

ベルギーGP決勝レース中、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がチームメートであるニコ・ロズベルグの背後に迫ると、最後尾から怒涛の追い上げを見せたシューマッハから順位を守ろうとするロズベルグに対してチームは、燃料を節約せよとの指示を無線で送った。

この「燃料の節約」というのは、一種の暗号になっている場合も多いとされる。昨年まで、チームからの指示によって順位を入れ替える「チームオーダー」はF1で禁止されていた。しかし、チームメート同士が連なって走行し、タイトル争いなどの観点から後ろのドライバーを先行させたい場合、前を走るドライバーへ「燃料の節約」を指示することでペースを落とさせ、結果として後ろを走るチームメートが抜いていくという、間接的なチームオーダーが存在していたとされる。

F1で10勝を飾った経験もあるベルガーは、デビュー20周年という記念すべきレースを戦っていたシューマッハに花を持たせるため、メルセデスGPがロズベルグにシューマッハとの順位入れ替えを指示したのだと『Servus TV(セアヴスTV)』に語った。

「あれはコマーシャル撮影ではなくレースであるべきだったのに」とベルガーは残念がる。

2011年シーズンから、チームオーダーを禁止するルールは撤廃されたが、ベルガーは「状況を考えると、メルセデスがあのような戦略を採ったのは間違いだった」と嘆く。

「勝つクルマを造り出すことに頭を使うべきだ」

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