フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、2011年の選手権を独走するセバスチャン・ベッテル(レッドブル)と、“空力の魔術師”という異名をとるほど見事なクルマを設計するデザイナー、エイドリアン・ニューイがフェラーリに移籍するのは大歓迎だとドイツの週刊誌『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に話した。
「現状を考えれば、彼ら2人の素晴らしい仕事を認めざるを得ない」
「エイドリアン・ニューイの存在は間違いなく成功への鍵なんだ」とアロンソは“ドリーム・チーム”とも評されるレッドブルの2人についてコメントした。
ニューイの設計するクルマの素晴らしさを認めながらも、ニューイの設計するクルマに乗るため、フェラーリからレッドブルへ移籍する考えはないとアロンソは語る。
「僕の夢はフェラーリで勝つことだ。多くのエンジニアたちも同じ気持ちだと思う。だから、ニューイにフェラーリへ来て頂かないとね」
そう言って笑顔を見せたアロンソの現チームメートはフェリペ・マッサであるが、ベッテルがフェラーリに移籍してくるのも歓迎するようだ。
「多くのドライバーがフェラーリを夢見る。セバスチャンが来てくれるなら大歓迎だよ。僕自身、フェラーリで走らなければキャリアが完成したとは思えないんだ」
「僕はマッサがチームメートでいてくれてうれしいよ、でも、いつかね、誰にも分からないだろ」
アロンソはルノーに在籍していた2006年、25歳で史上最年少F1連覇を達成したが、「よほどの不運に見舞われない限り」、24歳のベッテルが2011年のタイトルを取って連覇の最年少記録を更新するだろうとアロンソ自身も予想している。
「僕が自腹で賭けるなら、ベッテルに賭けるよ。ベッテルは素晴らしい現チャンピオンで、連覇への道を歩んでいる。才能豊かで、プレッシャーの中でも力を発揮できるドライバーなんだ」