今週末の中国GPに向け、開催地となる上海に降り立ったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と間違えられるという珍事が起きていた。
前戦マレーシアGPの舞台クアラルンプールを飛び立った飛行機が13日(水)に上海へ到着すると、多くのF1関係者が飛行機から降りてきた。そして、『Bild(ビルト)』紙によると、ある税関職員がベッテルを見つけ、次のように叫んだという。
「フェルナンドだ! フェルナンド・アロンソだ!」
この様子をベッテルの後ろに並んで見ていたチームメートのマーク・ウェバーは、ベッテルへこう話しかけていたようだ。「さあフェルナンド、君の番らしいよ」
中国に到着早々、災難に見舞われたベッテルだが、コース上では開幕から好調なレースを続けている。そして、もし今週末に優勝した場合、開幕からの3連勝を記録するだけではなく、昨年のブラジルGPから数えて5連勝ということになる。
だがベッテルは、「数えてなんかいないよ」と素っ気なく語り、さらに続けた。
「なるようにしかならないでしょ。でも、タイトルを防衛するには、できるだけ多く勝利を重ねる必要がある。それを目標にしているし、目標の達成は早ければ早いだけいい」