前半戦で精彩を欠いたニック・ハイドフェルドに代えて、ベルギーGPからブルーノ・セナを起用したおかげで、ロータス・ルノーGPは新たなスポンサーを2社獲得することに成功した。
ハイドフェルドとの交代劇の背景には、セナを支援するスポンサーが出した資金があるともっぱらのうわさだった。
もっとも、セナ自身は「「チームを見れば、クルマにも僕(のユニホーム)にも新しいスポンサーロゴが増えていないって分かるはず」と、このうわさをきっぱりと否定している。
しかし、28日(日)に行われたベルギーGPのレース前、セナの母国ブラジルのウェブサイト『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』は、ロータス・ルノーGPで新たなロゴを2つ発見していた。
新スポンサーと見られる企業のうちひとつは、ブラジルの有名石油会社で世界第8位の大富豪エイケ・バティスタ・ダ・シルバ氏の率いるOGXペトロレオ社だ。
日本でも絶大なに人気を誇ったF1ドライバー、故アイルトン・セナのおいであるブルーノの広報担当者も、OGXの親会社にあたる持株会社EBXとの契約を認めている。
ベルギーGPでロータス・ルノーGPのクルマに見られたもうひとつの新ロゴは、カミソリで有名なジレット社だった。
セナは2012年の契約について2社と協議中であったが、ハイドフェルドとの交代により「契約が早まった」と『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』は伝えている。
ベルギーGP予選で7番手に入る活躍を見せたセナだったが、決勝では第1コーナーでハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)に接触してドライブスルー・ペナルティーを受けたことも影響し、ポイントを獲得できずに終わっている。
モンツァで11日に決勝が行われるイタリアGPでも、ハイドフェルドではなく、セナがレースへ出場することが発表されている。