ブルーノ・セナ起用の背景をロータス・ルノーGPが説明

2011年08月30日(火)

ケガで療養中のドライバー、ロバート・クビサの代役をニック・ハイドフェルドからチームのサードドライバーであるブルーノ・セナへ交代させたロータス・ルノーGP。チーム代表のエリック・ブーリエがその理由を明らかにした。

「ハイドフェルドには速さが欠けていた。つまりチームのトップドライバーとしての大事な要素が足りなかった」

だが34歳のベテランドライバーであるハイドフェルドは、この交代が契約違反であるとしてチームを告訴する意向だと報道されている。先週末に行われたベルギーGPのパドックにも姿を見せたハイドフェルドだが、これも自身のレースに対する姿勢を裁判官にアピールするためのようだ。

これに対してブーリエは「われわれが彼をこのような状態に追い込んだわけではない」と反論したうえで、「(パドックにいることに対し)彼がチームを売り込んでくれている限りは気にしない」と「Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)」に語った。

さらに、クビサの代役としてチーム最速のドライバーであることと、まだ経験の浅いチームメートのビタリー・ペトロフに対し、リーダーシップを発揮してもらうことを求めてハイドフェルドと契約したとブーリエはF1公式ウェブサイトへ話し、次のように加えている。

「ハイドフェルドはマシンの速さを引き出せなかったため、条件にそぐわなかった」

同様に、ロイター通信でもブーリエの次のようなコメントが掲載された。

「ハイドフェルドのスピードと成績は、ベテランドライバーとしては満足できるものではなかった」

同時にブーリエは、セナのスポンサー資金が目的でドライバーを交代させたのではないかという質問に対し、かなりいらだちを見せた。

「ブルーノはチームのサードドライバーだ。ドライバーを交代させる時にサードドライバーを昇格させることは理にかなっている」

また、「Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)」は、今後の展望について語るブーリエのコメントも伝えている。

「セナのほうがチームにとってはより好ましいドライバーだ。シンガポールGP(9月25日決勝)あたりまでに、ペトロフのスピードに追いついてくれることを期待している」

「リスクを伴う決定だが、これがチームの成績を上位に戻すための決定であるならば、やってみるしかない。もちろん失敗したときに責めを負うのは私だ。同時に決定を下すのも私の役目なんだ」

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