ロータス・ルノーGPはいまだに深刻な財政問題を抱えているとされるが、元F1チーム責任者であるデビッド・リチャーズが同チーム買収に興味を持っていると表明した。
これはオランダの『De Telegraaf(デ・テレグラーフ)』紙が報じたもの。同紙によると、オランダの大富豪マルセル・ボークホールンが、現在レーシングチームのプロドライブで代表として活躍しているリチャーズから支援の要請を受けているようだ。プロドライブは、以前スバルのラリーチームも運営していた経験があり、近年はF1参戦のうわさもたびたび出ていた。
現在GP2に参戦しているオランダ人ドライバー、ギド・ヴァン・デル・ガルデのマネジャーを務めるヤン・パウル・テン・ホーペンは、「そのうわさを耳にしたことはあるが、特に話すべきことはない」と語った。
ヴァン・デル・ガルデの名が浮上してきたのには訳がある。現在GP2で戦っているヴァン・デル・ガルデは、今回のロータス・ルノーGP買収をめぐるうわさで中心人物のひとりになっているボークホールンの娘と結婚しているのだ。
そしてテン・ホーペンはオランダの『NUsport』へ次のように語った。
「私が思うに、チーム(ロータス・ルノーGP)の内部はゴタゴタしているようだ。言い換えると、ロータス・ルノーGPでは、たくさんの物事が不明瞭(ふめいりょう)なままであるということがハッキリしている」
「もちろん、さらなる動きがあれば、ギドにもチャンスがあるかどうかを探らなくちゃいけないね」
以前BARホンダを率いていたリチャーズも、かつてはロータス・ルノーGPの前身チームでチーム責任者を務めていたことがある。ただし、1990年代後半であった当時、チームは「ベネトン」としてF1に参戦していた。