東京都港区南青山で10日(土)、INDY JAPAN THE FINAL(インディ・ジャパン・ザ・ファイナル)に参戦する佐藤琢磨選手(KVレーシング・テクノロジー)の壮行会が行われた。
朝早くから会場に多くのファンが詰めかけ、琢磨が姿を現すと、割れんばかりの拍手が鳴り響いた。
2年目となる今季、良いシーズンスタートを切れたと語る琢磨。今季はオーバル・コースのアイオワとロード・コースのエドモントンで日本人初となるポールポジションを獲得、日本にうれしい話題を届けた。
第1戦から先日行われたポルチモアまでのレースを振り返り、会場のファンは真剣なまなざしで聞き入っていた。
来週末ツインリンクもてぎで行われるインディジャパンには、琢磨と長年の友人である武藤英紀選手が参戦することが決定。琢磨は「本当にすごくうれしい。今年は(武藤がいなくて)さみしかった。お互いに助け合って、予選トップ6を目指します」とコメントした。
今年が最後となるインディ・ジャパン。東日本大震災の影響でオーバル・コースが使用できず、今年は初のロード・コースでのレースとなる。「チャンピオン争いもそうですが、世界中が注目しているレースです。誰も(インディカーでの)データを持っていません。7割が再舗装されており、路面は僕らが考えているよりもスムーズだと思います。KVレーシングは高グリップで、バンプが少ないコースを得意としています。とにかくアクシデントや失敗、不安など不運だけは避けたいです」と語った。
壮行会では、琢磨の直筆サインが入った非売品のシャツなどが抽選でプレゼント、さらに琢磨は一人ひとりと握手を行った。
琢磨は最後に「インディ・ジャパンは今年で最後です。ロード初開催ということで見どころもたくさんです。みなさんの声援をうけて、武藤選手と一緒に最高の走りをして、精一杯戦いたいと思います」ともてぎにかける意気込みを語った。
オーバル・コースからロード・コースへ戦いの場を移す最後のインディ・ジャパンは、9月16日(金)に栃木県のツインリンクもてぎで開幕。琢磨や武藤の活躍に期待のかかる決勝は18日(日)13時にスタートする。