フェラーリは、2011年型車の開発を事実上停止した。同チームに所属するフェルナンド・アロンソが明かしている。
モンツァ・サーキットで行われたイタリアGPを終え、レッドブルのセバスチャン・ベッテルに112ポイントもの大差をつけられたアロンソは、もうベッテルが今季のタイトル獲得するのを阻止するのは「不可能」だと認めている。
『La Stampa(ラ・スタンパ)』紙は、アロンソのチームメート、フェリペ・マッサも数字的にチャンピオン獲得のチャンスが消え去ったこともあり、フェラーリはいまや2012年にすべての照準を合わせていると伝えるとともに、次のようなアロンソのコメントを掲載している。
「最後の改良も期待ほどには効果がなかったよ。シンガポール(次戦/25日決勝)で何かちょっと(クルマに)手を入れる以外には、もうほかにやることはないね」
ちなみに、アロンソは照明のもとで開催されるシンガポールのナイトレースで、2008年と2010年に勝利を飾っており、唯一シンガポールで複数勝利をあげたドライバーである。
さらに、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロも次のように付け加えた。
「もともとのクルマの出来が良くなかったのだから、もうそれを改善する余地はない」