セバスチャン・ベッテルの発言に喜ぶフェラーリ関係者

2011年09月14日(水)

先週末にモンツァ・サーキットで行われたイタリアGPを制したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、いつの日か赤いレーシングスーツに身を包んでモンツァの表彰台に登りたいと語ったことに対し、あるフェラーリ関係者が「とてもうれしいことだ」と認めた。

史上最年少となるF1連覇に王手を掛けたベッテルは、レッドブルとすでに長期間の契約を交わしているが、決勝レース後の記者会見で少なくとも3回以上は「赤いレーシングスーツ」を着てモンツァで勝つことはさらに特別だろうと語っていた。

「赤いレーシングスーツ」とは、もちろんフェラーリのこと。フェラーリのおひざ元であるモンツァで開催されるイタリアGPには毎年、ティフォシと呼ばれる熱狂的フェラーリファンが大勢集まっており、レース後にはホームストレートがティフォシによって埋め尽くされる。今年のレースに優勝したベッテルは、表彰台から見たティフォシの姿に感動し、目に涙を浮かべていた。

「ベッテルにおめでとうと言いたい」と、かの有名なジャンニ・アニェッリ(※)の孫にあたり、サッカーチームのユベントスの社長を務めているアンドレ・アニェッリは語った。

35歳のアニェッリはフェラーリの親会社である、イタリア最大手の自動車メーカーのフィアットや、フェラーリとの関係も深い投資会社エクソールの役員でもある。

「彼(ベッテル)は再び自身の意志と決意を示した。彼も最強のクルマを手にしていることに感謝しているだろうね」とイタリアの放送局の『Rai(ライ)』にアニェッリは述べ、次のように加えた。

「彼がフェラーリで勝ちたいって?それはとてもうれしいことだね」

(※)フィアットの元名誉会長。アルファロメオやフェラーリといった高級自動車メーカーを傘下に収め、名実ともにイタリアを代表する大企業にフィアットを育て上げた経済界の重鎮。2003年に81歳でこの世を去った。

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